【不動産屋のリアル?】正直不動産-書評-
こんにちは!あひる不動産です。
昨日に続いて書評ですが、今日は漫画です笑
不動産業界がリアルに描かれている「正直不動産」の1-4巻を大人買いして一気に読みました。中々リアルに描かれていて、面白いですよ!!
正直不動産のストーリー
主人公の永瀬財地は、吉祥寺の地場不動産会社「登坂不動産」のエース営業マン。巧みな話術で、顧客の信頼を得て、数々の契約を締結していくまさに、営業の鏡。ところが、とある顧客が所有していた土地の契約する際、その土地に残っていた石碑を自らの手で解体したことをきっかけに、嘘がつけなくなってしまいます。
今まで、必要のないことは語らず、売り手重視・貸し手重視のスタイルで成績を挙げてきた永瀬にとって、嘘がつけなくなることは致命傷で、成績はガタ落ち。ライバル達に差をつけられて、焦るものの、開き直って、正直・実直なスタイルで営業をすることによって、スランプから脱出し、再び契約ができるようになっていく。といった内容です。
正直不動産の見どころ
不動産会社で働いていなければ、わからない、業界の裏側が、リアルに描かれていると思います。一例をあげると以下のようなテーマについて、描かれています。
- サブリース問題
- 物件の囲い込み
- 中間省略契約
- 瑕疵担保責任
- 告知義務
- 借地権
- 欠陥マンション
- 地面師事件
不動産業界で働いていると、どれも理解していないと、まずい内容ばかりなのですが、これから不動産を買ったり、借りたりする予定の方や、不動産会社で働きたいと思っている方なんかは、読んでみて、こういうのがあるのかぁって、把握しておくのは面白いかと思います!
感想
正直言って、今の時代の不動産屋さんで、この漫画で描かれているような、悪い方の営業(重要なことを隠す、説明しない)みたいなことは少ないと思います。会社が大きければ大きいほど、コンプライアンスもうるさいですし、仲介者として余計なリスクを取りたがらないので、契約当事者にとってマイナスになるような事は、あらかじめ説明し、理解をしてもらった上で、契約をして頂いていると思います。
ただ、囲い込みや、煽りといった慣習は、まだまだ、存在するのかなと。
エンドユーザーとして必要なのは、こういう漫画等で知識を身につけて、担当の営業に振ってみるのも面白いんじゃないでしょうか?
正直不動産って知ってます??あれで読んだんですけど・・・専任にしたら囲い込んじゃうんですか?
って。正直に聞いて見るのがいいんじゃないでしょうか。専任には専任のメリット・デメリット、一般には一般のメリット・デメリットがありますので、きちんと説明してくれるか、納得いく形で契約を結ぶのがいいのかなって思います。
ただ、銀行への営業の記事でも書いたのですが、あまりに、担当営業を信じない、一方的に自分の都合ばかり押し付けるというのは得策ではないかもしれません。
この人のために頑張りたいって、営業に思わせるのも、不動産取引をスムーズに進めるためには、大事なことだっていう点は、理解しておく必要があるかなと。
長々と書きましたが、読みやすい漫画なので、これから不動産を売ったり買ったりする予定のある方は、是非読んでみて頂きたいです。ストーリーとしても、どん底から這い上がっていくような、わかりやすいサクセスストーリーなので、普通に読み物として、面白いですよ!
編集後記
僕は、ナニワ金融道を読んで、お金を借りるなら貸し手の事を理解しないと恐ろしいと思って、お金を貸す仕事を経験し、不動産買うなら不動産屋の事を理解したいと思って、不動産屋で働いています。
酸いも甘いも全部知った上で、理想の不動産屋を作りたいですね・・